狛ログ

2014年6月11日水曜日

CodeIgniterのActiveRecord(SQL関数利用時の別名について)。

オフィス狛 技術部です。

オフィス狛では、PHP開発を行う際は規模によって使用するフレームワークを変えています。

中・大規模の場合は、Symfony2を主に利用し、
Web APIや、簡単なメンテナンス系画面を作成する際は、
軽量フレームワークのCodeIgniterを利用しています。

今回は、CodeIgniterのActiveRecordで、苦労した問題を備忘録として残しておきます。

CodeIgniterのActiveRecordには、関数がいくつか用意されています。

  • select_max(field, alias)
    • クエリの "SELECT MAX(field)" の部分を書き出します。 結果フィールドをリネームするために、追加で第2引数を指定できます。
  • select_min(field, alias)
    • クエリの "SELECT MIN(field)" の部分を書き出します。select_max() と同様に、結果フィールドをリネームするために、追加で第2引数を指定できます。
  • select_avg(field, alias)
    • クエリの"SELECT AVG(field)" の部分を書き出します。 select_max() と同様に、結果フィールドをリネームするために、追加で第2引数を指定できます。
  • select_sum(field, alias)
    • クエリの"SELECT SUM(field)"の部分を書き出します。select_max() と同様に、結果フィールドをリネームするために、追加で第2引数を指定できます。

例えば、select_maxの使い方は以下の通りです。
$keyMaxId = 0;

$selectmax = array(
        'key_id',
        'item_div',
);
$this->db->select_max('key_id', 'maxId');;
$this->db->from('sample_table');
$this->db->where('item_div', $this->config->item('item_div'));
$querymax = $this->db->get();
$productmax = $querymax->row(0, 'object');

if (count($productmax) > 0) {
    $keyMaxId = $productmax->maxId;
    $keyMaxId++
}

return $keyMaxId;
上記は、テーブル(sample_table)のキー(key_id)のMAX値を取得して、
1加算して値を返却する処理ですが、
実は、上記だと実行時エラーになってしまいます。
原因は「select_maxの第2引数のalias(別名)」にあります。

関数の第2引数のalias(別名)は『全て小文字』で設定しないといけません。
上記例で言うと、「maxId」ではなく、「maxid」と記載するのが正解です。

こういった細かいミスは気付き難いです・・・・。

, ,

2014年6月10日火曜日

Entity Framework 5におけるデータバインド。

オフィス狛 技術部です。

Entity Framework 4.xを利用しているシステムをリニューアルする事になり、
.NET Frameworkのバージョンを上げ、Entity Framework も 5 にバージョンアップさせました。

その状態で実行すると、

Data binding directly to a store query (DbSet, DbQuery, DbSqlQuery) is not supported Entity Framework 5

というエラーメッセージが表示されました。
日本語環境だと、

ストア クエリ (DbSet、DbQuery、DbSqlQuery) への直接のデータ バインドはサポートされていません。代わりに、DbSet で Load を呼び出すなどして DbSet にデータを設定し、ローカル データにバインドしてください。WPF の場合は DbSet.Local に、WinForms の場合は DbSet.Local.ToBindingList() にバインドします

と表示されました。

元々のプログラムは単純で、
テーブルから取得したデータをドッロプダウンリストにバインドしているだけです。
using (var context = new DeomDbEntities())
{
  var testObject =
      from master in context.code_name
      where master.code_type == '1' &&
            master.delete_flg == '0'
      orderby master.display_order
      select new { code_value = master.code_value, code_text = master.code_text };

  if (testObject != null)
  {
      dropDownList.DataSource = testObject;
      dropDownList.DataValueField = "code_value";
      dropDownList.DataTextField = "code_text";
      dropDownList.DataBind();
  }
}
日本語のエラーメッセージが分かり難かったのですが、
要は「クエリを直接データソースに設定するな」という事だとだと思い、

dropDownList.DataSource = testObject;

上記部分を

dropDownList.DataSource = testObject.ToList();

と変更する事で、エラーメッセージが表示されなくなりました。
ヒントとなる情報は国内サイトでは見つかりませんでしたが、
Stack Overflowで発見しました。
(プログラムでハマってしまった時に検索すると、大抵「Stack Overflow」に行き着きますよね・・・)
修正後のプログラムは以下に記載しておきます。
using (var context = new DeomDbEntities())
{
  var testObject =
      from master in context.code_name
      where master.code_type == '1' &&
            master.delete_flg == '0'
      orderby master.display_order
      select new { code_value = master.code_value, code_text = master.code_text };

  if (testObject != null)
  {
      dropDownList.DataSource = testObject.ToList();
      dropDownList.DataValueField = "code_value";
      dropDownList.DataTextField = "code_text";
      dropDownList.DataBind();
  }
}
余談ですが、Entity Frameworkのバージョンに関する情報は下記サイトが参考になりました。
Entity Framework の歴史を振り返る

,