狛ログ

2021年3月30日火曜日

Swift・UIBarButtonItemのtitleを変更する。


こんにちは、オフィス狛 技術部のpinoです。


この度、初めてiOSアプリの開発に携わることができました。

まだまだ勉強中の身ですが、今回は「UIBarbuttonItemのtitleを変更する方法」について紹介したいと思います!


方法

早速ですが、UIBarbuttonItemのtitle変更方法です。

    private func setBarButtonItem() {
        // UIBarbuttonItemのactionを設定
        let button = UIBarButtonItem(title: "タイトル", style: .plain, target: self, action: #selector(self.buttonTapped(_:)))
    }

    @objc func buttonTapped(_ sender: UIBarButtonItem) {
        // 変更後のタイトルを設定
        sender.title = "変更後のタイトル"
    }

タップ時の処理でUIBarButtonItemを引数にとって、
(仮引数名がsenderの場合)sender.title = "hoge"としてあげることでtitleの変更ができます。


...思いのほか、すごく簡単でしたね!
せっかくなので、ここからはこのtitle変更を活かしたものを作ってみたいと思います。


作るもの

以下のようなものを作っていきます。

  1. ・画面真ん中にTextFieldを配置
  2. ・TextField押下でキーボード表示。このキーボードの上にUIToolbarを配置
  3. ・UIToolbar上に並んでいるUIBarButtonItemタップで、キーボードタイプを切り替え

UIBarbuttonItemのtitle変更は、「UIBarButtonItemタップ」で発火するようにしてみます。


準備

Interfaceに「Storyboard」を選択して、プロジェクトを作成します。


画面真ん中にTextFieldを置いて、Keyboard Typeを「Number Pad」にしておきます。


ViewControllerで、TextFieldにUIToolbarを追加します。
ViewController.swift
import UIKit

class ViewController: UIViewController {

    @IBOutlet weak var sampleTextField: UITextField!

    override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()
        self.setToolbar()
    }
    
    private func setToolbar() {

        let toolbar = UIToolbar()
        toolbar.sizeToFit()

        let inputSwitchButton = UIBarButtonItem(title: "英数字入力に切り替え", style: .plain, target: self, action: nil)
        let space = UIBarButtonItem(barButtonSystemItem: .flexibleSpace, target: nil, action: nil)

        toolbar.items = [space, inputSwitchButton]

        self.sampleTextField.inputAccessoryView = toolbar
    }
}


ここまでで、「英数字入力に切り替え」というtitleのUIBarButtonItemが表示されるようになりました。


UIBarbuttonItemのtitle変更

UIBarButtonItemタップ時の処理を定義します。

ViewController.swift
import UIKit

class ViewController: UIViewController {

    @IBOutlet weak var sampleTextField: UITextField!
    // 中略
    private func setToolbar() {

        let toolbar = UIToolbar()
        toolbar.sizeToFit()

        let inputSwitchButton = UIBarButtonItem(title: "英数字入力に切り替え", style: .plain, target: self, action: #selector(self.inputSwitchButtonTapped(_:)))  // 🍀変更
        let space = UIBarButtonItem(barButtonSystemItem: .flexibleSpace, target: nil, action: nil)

        toolbar.items = [space, inputSwitchButton]

        self.sampleTextField.inputAccessoryView = toolbar
    }

    // 🍀追加
    @objc func inputSwitchButtonTapped(_ sender: UIBarButtonItem) { 
        sender.title = "数字入力に切り替え"
    }
}

inputSwitchButtonTapped()を定義して、その中でtitleの変更を行うようにしました。

さらに、inputSwitchButtonの#selectorに inputSwitchButtonTapped()を設定することで、
ボタンタップ時にtitleが「数字入力に切り替え」へと変更されるようになります。

ここまでで、実際の動きは以下のようになります。

1回タップした後は、特に変化がありませんね。

今回はtitleと一緒にKeyboard Typeも変更したいので、inputSwitchButtonTapped()を以下のように修正します。

    @objc func inputSwitchButtonTapped(_ sender: UIBarButtonItem) {
        // キーボードが表示されたままだとKeyboard Typeの変更が反映されないのでフォーカスを外す
        self.sampleTextField.resignFirstResponder()
        
        // 🍀以下の分岐を追加
        if self.sampleTextField.keyboardType == .numberPad {
            sender.title = "数字入力に切り替え"
            self.sampleTextField.keyboardType = .namePhonePad
        } else if self.sampleTextField.keyboardType == .namePhonePad {
            sender.title = "英数字入力に切り替え"
            self.sampleTextField.keyboardType = .numberPad
        }
        
        // Keyboard Typeを切り替えた後に再度フォーカスする
        self.sampleTextField.becomeFirstResponder()
    }

(フォーカスのつけ外しについては、コメントの通りです)
現在のKeyboard Typeを判定して、titleとKeyboard Typeが切り替わるようにしました。

完成!

完成形は、以下のようになります。




以上、UIBarbuttonItemのtitleを変更する方法について紹介しました。
参考になるとうれしいです。

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2021年3月29日月曜日

windows.openを使用した時に、iOSのSafariにて別タブでファイルを開けない場合の対処法。


オフィス狛 技術部のmmm(むー)です。

タイトルの通りですが、windows.open()を使用した際にiOSのSafariにて別タブでファイルを開くことができなかったため、その対処法を書きます。

業務でしたかったこと
・フロント(Angular)にて、リンクを押下した後PDFを別タブで開く
 1. リンクを押下後、APIを呼ぶ
 2. API(Express)で、S3にあるPDFデータ(Blob)をレスポンスする
 3. フロントにてAPIからのレスポンスを取得した後、別タブを開きPDFを表示する

問題点
・iOS(Safari)だけリンクを押しても何も反応しない
・PCブラウザ(Chrome、 Firefox、 Sarfari)やiOSブラウザ(Chrome)はリンク押下後に別タブでPDFを開くことができる

原因
・Safariでは、非同期処理内でwindows.opon()を実行すると呼び出しをブロックするため
observable.subscribe(downloadData => {
	  const blob = new Blob([downloadData], { type: 'application/pdf' });
	  const fileURL = window.URL.createObjectURL(blob);
    window.open(fileURL, '_blank');
})

解決方法
・非同期処理が始まる前に、windows.open() を実行するように変更する
this.windowReference = window.open();  // <- 🌟変更

observable.subscribe(downloadData => {
	  const blob = new Blob([downloadData], { type: 'application/pdf' });
	  const fileURL = window.URL.createObjectURL(blob);
    this.windowReference.location = fileURL;  // <- 🌟変更
})

その他
・iOSのSafariはデフォルトの設定で、ポップアップブロックがONになっているので、OFFにすることで開けるようになります。
・ただ、別タブで開くか確認するポップアップが表示されますし、デフォルトはONになっています。
設定変更方法:iPhoneの設定 > Safari > ポップアップブロックをOFF

以上となります。
同じようにはまった方の参考になりましたら、幸いです🍭

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