狛ログ

2017年4月21日金曜日

Jenkins をアップデートしたら、 HTTP ERROR 503 Service Unavailable が発生

オフィス狛 技術部です。

Jenkinsは、頻繁にアップデートが出るので、本番稼働中だったりするとなかなか反映できません。
今回も、以下のようなアラートが出たので、まずは開発環境からアップデートする事に。

弊社の場合、JenkinsをインストールしているのはAWS EC2なので、一番簡単なアップデートは、
sudo yum update です。
そして、アップデートした後に、接続してみると・・・
HTTP ERROR 503 Service Unavailable」になりました。


・・・・だから、嫌なんですよ、この類のアップデート。と愚痴っても仕方ないです。
いきなり本番環境をアップデートしなかった事をラッキーと思わないと。
(いや、しないですけどね、そんな事)

ログを確認すると、以下の内容でした。
UnsupportedClassVersionError」?
何かが古い?
WARNING: Failed startup of context w.@a38dddf{/,file:/var/cache/jenkins/war/,STARTING}{/var/cache/jenkins/war}
java.lang.reflect.InvocationTargetException
        at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method)
        at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke(NativeMethodAccessorImpl.java:57)
        at sun.reflect.DelegatingMethodAccessorImpl.invoke(DelegatingMethodAccessorImpl.java:43)
        at java.lang.reflect.Method.invoke(Method.java:606)
        at org.eclipse.jetty.webapp.IterativeDescriptorProcessor.visit(IterativeDescriptorProcessor.java:85)
 (中略)
        at Main._main(Main.java:264)
        at Main.main(Main.java:112)
Caused by: java.lang.UnsupportedClassVersionError: jenkins/util/SystemProperties : Unsupported major.minor version 52.0
        at java.lang.ClassLoader.defineClass1(Native Method)
        at java.lang.ClassLoader.defineClass(ClassLoader.java:803)
        at java.security.SecureClassLoader.defineClass(SecureClassLoader.java:142)
 (中略)
        at org.eclipse.jetty.server.handler.ContextHandler.loadClass(ContextHandler.java:1583)
        at org.eclipse.jetty.webapp.StandardDescriptorProcessor.visitListener(StandardDescriptorProcessor.java:1956)
        ... 25 more

色々と調べてみると、本家に issue がありました。
Jenkins 2.54 causes java.lang.UnsupportedClassVersionError

なるほど、Java 8が必須になったのですね。
確かに、EC2 の Amazon Linux はデフォルト Java 7 です。

と言うわけで、Javaのアップデートをしていきます。

まずは現在のバージョンを改めて確認してみます。
$ java -version
java version "1.7.0_131"
OpenJDK Runtime Environment (amzn-2.6.9.0.71.amzn1-x86_64 u131-b00)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 24.131-b00, mixed mode)
$ yum list installed | grep java
java-1.7.0-openjdk.x86_64             1:1.7.0.131-2.6.9.0.71.amzn1 installed    
javapackages-tools.noarch             0.9.1-1.5.amzn1              installed    
tzdata-java.noarch                    2017b-1.69.amzn1             installed

Java 7 である事が確認出来たので、次は Java 8 にアップデートします。
$sudo yum install java-1.8.0-openjdk-devel

alternatives でバージョンを切り替えます。
$ sudo alternatives --config java

2 プログラムがあり 'java' を提供します。

  選択       コマンド
-----------------------------------------------
*+ 1           /usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64/bin/java
   2           /usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk.x86_64/bin/java

Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:2

念の為、適用されているバージョンを確認します。
$ java -version
openjdk version "1.8.0_121"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_121-b13)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.121-b13, mixed mode)

無事にアップデート出来たので、Jenkinsの再起動を行います。
再起動は
http://[ホスト名 or IPアドレス]/safeRestart
に接続する事で、簡単に行う事ができます。

これで無事に接続できました。
アップデートの度にこんな思いするのは、本当辛いです。


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2017年4月2日日曜日

Redmine チケットの状態変更をSlackに連携する

オフィス狛 技術部です。

オフィス狛では、社内の連絡に関してメールは使わず、全てSlackでやり取りしています。
ただ、Redmineに関してはデフォルトだとメール通知しか出来ないので、
Redmineの為だけにメールチェックを行う事が必要になってしまいます。
このメールチェックをやめたい、という事で、
Redmineでチケットが登録・編集された際に、Slackへ通知するようにしていきます。

まずは、Slackのチャンネル作成、Slack側のアプリ作成作業を行う必要があるのですが、
この辺の作業は、下記を参照下さい。
AWS EC2 にインストールした GitLab と Slack の連携
という事で、この先は、Slackのチャンネル作成(今回は、「#redmine-notification」というチャンネルを作成)が完了していて、
且つ、Slack側のアプリ作成〜Webhook用のURL取得済みとして、進めて行きます。

1)redmine_slack(プラグイン)のインストール

まずはRedmineのプラグインをインストールします。
$ cd /var/lib/redmine/plugins
$ git clone https://github.com/sciyoshi/redmine-slack.git redmine_slack
$ bundle install
$ rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
$ touch /var/lib/redmine/tmp/restart.txt
ここでは、redmineのホームディレクトリが「/var/lib/redmine」の場合を想定しています。
「restart.txt」を作成しておく事で、apacheの再起動無しで、Redmineの再起動を行う事ができます。
(ファイル作成後に、ブラウザでRedmineに接続した時に再起動が行われます。)

正しくインストールされていると、Redmineの「管理 > プラグイン」から、以下のように確認出来ます。


2)カスタムフィールドの作成

続いて、Redmineの「管理 > カスタムフィールド」で「プロジェクト」を選択し、
新しいカスタムフィールドを作成します。
名称は「Slack Channel」にしておきます。


3)redmine_slack(プラグイン)の設定

Redmineの「管理 > プラグイン」から、Redmine Slackの「設定」を選択します。
以下のような設定画面が出てくるので、
Slack側のアプリを作成した際のWebhook用URLを入力します。
今回は、チケットの更新のみを連携の対象としています。(「Post Issue Updates?」にチェックを付けている)


そして、先ほどカスタムフィールドの名前を「Slack Channel」にした意味がここで分かります。
redmine_slackは、デフォルトだと、全プロジェクトで共通な一つのチャンネルのみ連携が出来ます。

その連携先チャンネルをプロジェクト単位で決めたい場合は、
カスタムフィールドで「Slack Channel」を作成する必要があります。

ちなみに、プラグイン設定の方の「Slack Channel」は必須項目で、
指定無しには出来ないので、「-(半角ハイフン)」を設定しています。

4)Redmine各プロジェクトごとの設定

プロジェクトの「設定 > 情報」を表示すると、追加したカスタムフィールドが出てくるので、
ここに、Slackのチャンネル(今回は、「#redmine-notification」)を入力します。


これで、このプロジェクトのチケットが変更された際、Slackへの連携が可能になります。


備考:連携の際に気を付ける事

弊社の場合、Git(GitLab)のリポジトリにPushした際にSlackへ通知が飛び、
同時に、リポジトリへの変更がRedmineが参照しているリポジトリへ連携されるようになっています。
つまり、コミットコメントなどで、Redmineのチケットの状態を変更するような記載(「fixes #xxxx」とか)をすると、 Slackの通知が2回飛ぶ事になってしまい、これが開発繁忙期になると、通知がピーピー鳴りまくるので、 通知が必要なプロジェクトを見極める必要があります。

弊社では、お客様とのやりとり(バグトラッキング)で、通知は漏れなく欲しい場合、
そして、そのプロジェクトでGitのリポジトリを参照していない場合のみ、
今回のような設定を行なっています。


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