オフィス狛 技術部のKoma(Twitterアカウントの中の人&CEO)です。
前回は、Webサイトの問い合わせフォームから問い合わせされた内容をS3バケットへテキスト形式で保存するところまで行いました。
今回は、S3に保存されたら、その内容をメールで送信したいと思います。
※メールを送信する為のAWS SES(Simple Email Service)については説明を省きます。SESの設定が終わった状態で下記の手順を行って下さい。
1)ポリシー(Policy)の作成
まずは、AWSコンソール上のIAMのページへ遷移し、左側のメニューから「Policies」を選択。その後、左上の「Create policy」をクリックします。
Serviceは、「CloudWatch Logs」
Actionは、「CreateLogStream」、「CreateLogGroup」、「PutLogEvents」
Resourceは「all resources」を選択して、
右下の「Review policy」をクリックします。
最後にNameとDescriptionを入力し、「Create policy」を選択します。
作成に成功しました。
2)ロール(Role)の作成
続いてロールを作成していきます。先程と同じくAWSコンソール上のIAMのページへ遷移し、左側のメニューから「Roles」を選択します。
Select type of trusted entityは「AWS service」を選択。
Choose the service that will use this roleは「Lambda」を選択して、
右下の「Next: Permissions」をクリックします。
まずはFilterで「Policy type」を選択します。
続いてAttach permissions policiesでは「AmazonSESFullAccess」をチェックします。
(検索ボックスで「SES」と入力すると、フィルターが掛かって選択が楽です)
次にFilterで「Customer managed」を選択し、先程作成したポリシーにチェックを入れます。
(検索ボックスの中身を消さないと一覧に出て来ないのでご注意を)
右下の「Next: Review」をクリックします。
最後、Role nameを入力して、右下の「Create role」をクリックします。
作成に成功しました。
3)Lambda Functionの作成
AWSコンソール上のLambdaのページへ遷移し、「Create a function」を選択。「Author from scratch」を選択し、Name等の必要な情報を入力します。
Runtimeは「Node.js」を選択して下さい。
Roleは「Choose an existing role」を選択し、Existing roleは、先程作成したロールを選択します。
作成直後の状態です。
ここで、左側の「Add triggers」から、「S3」を選択します。
対象のバケットを選択し、Event typeは「PUT」を選択します。 「Add」をクリックします。
続いて、Node.jsのプログラムを貼り付けます。
貼り付けるプログラムは以下の通りです。
'use strict'; console.log('Loading function'); const aws = require('aws-sdk'); const s3 = new aws.S3({ apiVersion: '2006-03-01' }); const ses = new aws.SES({ apiVersion: '2010-12-01', region: 'us-east-1' }); exports.handler = (event, context, callback) => { const bucket = event.Records[0].s3.bucket.name; const key = decodeURIComponent(event.Records[0].s3.object.key.replace(/\+/g, ' ')); const params = { Bucket: bucket, Key: key }; s3.getObject(params, (err, data) => { if (err) { console.log(err); const message = `Error getting object ${key} from bucket ${bucket}. Make sure they exist and your bucket is in the same region as this function.`; console.log(message); callback(message); } else { const json = JSON.parse(data.Body.toString()); const message = ` 名前: ${json.name} MAIL: ${json.email} 問い合わせ日時: ${json.date} 問い合わせ内容: ${json.comments} ` const params = { Destination: { ToAddresses: [process.env.TOADDRESS] }, Message: { Body: { Text: { Charset: "UTF-8", Data: message } }, Subject: { Charset: "UTF-8", Data: "フォームからのお問い合わせ" } }, Source: process.env.SOURCEADDRESS }; ses.sendEmail(params, function (err, data) { if (err) console.log(err, err.stack); else console.log(data); }); } }); };
プログラムに環境変数を使っているので、値を設定します。
SOURCEADDRESSが送信元(=from)アドレスで、
TOADDRESSが送信先(=to)アドレスです。
以上でLambdaの設定が完了となります。
Lambda作成後、前回作成した問い合わせフォームから、問い合わせを行うと・・・
この後、S3側のトリガー設定などが残っているのですが、以降は、独自ドメインの設定を行った後にやって行こうと思います。
と言う事で、WebサイトへのアクセスはS3のURLを利用しているので、 次回はRoute53を使用して、独自ドメインでの運用を可能にしていきたいと思います。
次回:Amazon S3 で サイト公開(HTTPS)する。(4)Route 53を使用した独自ドメイン運用
前回:Amazon S3 で サイト公開(HTTPS)する。(3)問い合わせフォーム準備編その1
AWS , HTTPS , Lambda , S3
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