狛ログ

2019年6月30日日曜日

Dockerの開発環境作成で発生した問題(BIOS is mandatory、bashエラー、no such file or directory 等)と、その対処方法。


オフィス狛 技術部のJoeです。

先日、Dockerによる開発環境を作成しました。
とはいっても、Docker初心者なので一から構築した訳でなく、既にymlファイルなどの定義は作成されていたので、必要なパッケージをインストールして起動するだけ。。。
のはずだったのですが、なぜか私の端末でのみいくつか問題が発生したので、対処方法と併せてご紹介します。

【環境】
・Windows10 Home
・Docker Toolbox 18.03.0-ce

問題1.仮想化を有効にできない。

まず、Docker用の仮想マシンを構築するため、「Docker Quickstart Terminal」を実行すると以下のエラーが発生しました。
Running pre-create checks...
Error with pre-create check: "This computer doesn't have VT-X/AMD-v enabled. Enabling it in the BIOS is mandatory"

すぐにBIOSで仮想化の有効化を忘れていたと思い、BIOSを起動しましたが、「VirtualizationTechnology」など、仮想化に関する項目が見当たりません。

これが意外と事例が無く、解決までに結構時間が掛かってしまったのですが、結局、BIOSをアップデートすることで仮想化の項目が現れ、有効化することができました。

参考までに、今回アップデートしたBIOS情報を載せておきます。
・BIOS:VC65-C1
・バージョン:更新前)0501 更新後)0801
・ダウンロード先:https://www.asus.com/jp/Mini-PCs/VivoMini-VC65-C1/HelpDesk_BIOS/


問題2.bashが実行できない。

仮想化を有効できたので、再度「Docker Quickstart Terminal」を実行すると、今度は以下のエラーが発生しました。
このショートカットは、リンク先の'bash.exe'が変更または移動されているので、正しく機能しません。

「Docker Quickstart Terminal」で実行される「start.sh」はbashなのですが、Docker Toolboxと一緒にインストールするGitの「bash.exe」を使用します。

こちらは、Docker Toolboxをインストールする前に、Gitを既にDドライブにインストールしていたことが原因でした。
「Docker Quickstart Terminal」のショートカットのリンク先、「bash.exe」のパスをCからDドライブに変更することで、エラーを解消できました。

問題3.コンテナが起動しない。

スタートからつまずきましたが、やっとコンテナの起動ということで、「docker-compose up」コマンドを実行したところ、以下のエラーで起動に失敗しました。

【コンテナのログ】
npm ERR! path /usr/src/app/package.json
npm ERR! code ENOENT
npm ERR! errno -2
npm ERR! syscall open
npm ERR! enoent ENOENT: no such file or directory, open '/usr/src/app/package.json'
npm ERR! enoent This is related to npm not being able to find a file.
npm ERR! enoent

「package.json」が見つからないと言ってますが、コンテナにコピーした時にエラーは出てなく、npmのインストールも正常に実行できていました。

docker psコマンドでSTATUSを見ると、Restartingが繰り返されている状態になっています。
CONTAINER ID  IMAGE  COMMAND                CREATED         STATUS                          PORTS  NAMES
6438e1e2df74  test   "bash -c 'npm run de…" 29 seconds ago  Restarting (254) 2 seconds ago         test

エラーになったコマンド「docker-compose up」では、ymlファイルを2ファイル(共通、環境別用に分けている)指定していたのですが、定義内容を1ファイルにまとめて指定することで起動できました。

2ファイルで起動できなかった原因がどうしても見つからなかったので、こちらは引き続き調べてみたいと思います。

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