2020年5月19日火曜日

MacOS Catalinaはデフォルトのログインシェルがbashではないらしい。



オフィス狛のyuckieee(ゆっきー)です。
最近Angularの環境構築をする機会があったのですが、その際以下の事象に悩まされました。

「ターミナルを起動するたびに"source ~/.bash_profile"を実行しないとパスが通らない!!!」

最初は毎回コマンド叩いてたのですが、煩わしくなって調べたら簡単な話でした...。
そこで本事象の原因や対処方法について軽くまとめておきます。

事象の原因

MacOS Cataliaからデフォルトログインシェルが「bash」から「zsh」に変更された事で、設定対象と読み込み対象のシェルが食い違っていることで本事象が発生していました。

もう少し細かく説明すると、環境構築方法を説明した多くの記事はbash(.bash_profile等)にパス設定する手順が書かれています。 ですが、MacOS Catalinaからはデフォルトのログインシェルが変更されており、ログイン時に読み込まれるのはzshの設定ファイルです。 いくらbashに設定を追加しても読み込まれることはなく、毎回強制読み込みコマンド("source ~/.bash_profile")を実行する必要があるのでした。
そりゃそうだ...。

現状の設定確認

それでは、実際にデフォルトのログインシェルの設定状況を確認してみましょう。
ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行してください。

$ echo $SHELL
/bin/zsh

実行結果が"/bin/bash"以外であれば、パスを書き込むべきは".bash_profile"ではありません。

なぜデフォルトログインシェルが切り替わったのか?

公式での見解は見つからなかったのですが、幾つか記事を参照しているとライセンス問題と推測する声が多くありました。 そもそもmacOS Mojave以下のデフォルトログインシェルはbashですが、バージョンは最新(2020/05/08時点でver5.0)ではないようです。
セキュリティ上、最新化すべきと考えるのが自然ですが、ライセンス問題から旧バージョンのままとなっていたと思われます。
そして、この解決策として、ライセンスに課題を抱えるbash最新化ではなく、別のシェル(zsh)への乗り換えを選択したのでしょう。多分。

対応方法

対応方法としては、大きく2パターンが考えられます。

 パターン① zsh用の設定を行う
 パターン② デフォルトのログインシェルをbashに切り替える

切り替わった理由を推し量ると、推奨される対応方法はパターン①だと思います。
また、もしbashに切り替えるなら最新化もセットで行う必要がありそうです。

とはいえ、今回はパターン①、②双方の切り替え方法をご紹介しておきます。

パターン①zsh用の設定を行う

パスを通すだけであれば、基本的に設定ファイル名称を変更すれば済みます。
bash設定ファイルとの対比は以下のとおり。
bash zsh 補足
.bash_profile .zprofile ログイン時 (SSH ログインも含む) に実行
.bashrc .zshrc 新しいターミナルセッションごとに実行

指定例は以下のとおり。
今まで".bash_profile"を指定していた箇所をzsh用の".zprofile"に置き換えるのみです。
$ echo export PATH='/usr/local/bin:$PATH' >> ~/.zprofile
$ vim .zprofile

既に".bash_profile"にパスを設定している場合は、ファイルコピーで対応が可能です。
$ cp .bash_profile .zprofile

パターン②デフォルトのログインシェルをbashに切り替える

推奨ではないと思われますが、以下の手順でbashへの切り替えも可能です。
まず、切り替え対象のシェルが利用可能か確認するため、以下のコマンドを実行します。
bashに切り替える場合、本リスト内に"/bin/bash"があればOKです。
$ cat /etc/shells
# List of acceptable shells for chpass(1).
# Ftpd will not allow users to connect who are not using
# one of these shells.
/bin/bash
/bin/csh
/bin/dash
/bin/ksh
/bin/sh
/bin/tcsh
/bin/zsh

前項の確認結果を基にシェルの切り替えコマンドを実行します。
実行時にパスワードを求められるので入力してください。
$ chsh -s /bin/bash
Changing shell for ユーザー名.
Password for ユーザー名: 🗝

再度デフォルトログインシェルを確認し、切り替わっていればOKです。
$ echo $SHELL
/bin/bash

パスを直ぐに通したい場合は、以下のコマンドでパスを読み込ませます。
$ source ~/.bash_profile

Appleのサポートページでは、この他にもシステム環境設定画面からシェルを切り替える方法なども紹介されています。
Apple公式サポート:zshをMacのデフォルトシェルとして使う

【 おまけ 】

bash切り替え後にターミナルを立ち上げると以下のようなメッセージが表示されます。
「デフォルトシェルはzshに変わったから切り替えて!」と言うようなメッセージです。
 The default interactive shell is now zsh.
 To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`.
 For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.

本メッセージは、以下のコマンドを実行することで非表示にできます。
 $ export BASH_SILENCE_DEPRECATION_WARNING=1

事象が解決しない場合に確認すべきこと

ログインシェルの設定はソフトウェア単位にも設定可能な場合がありますので、そちらが有効となっていないか確認してみてください。

例としてターミナルでの設定確認方法をご紹介します。
ターミナルを起動し、[ターミナル] > [環境設定]を開き、環境設定画面[一般]タブの[開くシェル]設定が[コマンド(完全パス)]になっている場合、こちらの設定が優先となっています。





まとめ

セキュリティ上の懸念やAppleの対応(zshに切り替え)を考えると、個人的には利用者側もzshに切り替えるのが最善だと思います。
私もbashに切り替えるのではなく、zshの使用に切り替えるよう対応しました。
また、改めて環境構築周りの知識を強化しなければと反省。

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