【2018/03/27 追記】「マイクロサービス on マルチクラウド」のスライド追加しました。
オフィス狛 技術部のKoma(Twitterアカウントの中の人&CEO)です。
3月23日(金)、24日(土)の2日間、
「teratailがおくるITエンジニアの問題解決カンファレンス」というコンセプトのカンファレンス、
MANABIYA -teratail Developer Days- に行って来ました。
この時期、カンファレンスがたくさんあり(try!Swift、DroidKaigi、PHPerKaigi・・・)、
CTO含め、社内の技術者がカンファレンス疲れになっていたので、
最近エンジニア以外の仕事が多かった私に白羽の矢が立った訳です。
(本当は前からこっそり行くつもりだったのですが)
というわけで、かなり天気の良かった1日目、3331 Arts Chiyodaに行って来ました。
この場所、何回か仕事の用事で来ているので、迷わず時間通りにつきました。
ここからは、各セッションごとに感想を書いて行こうと思います。
【基調講演】teratailのQ&Aから学ぶウェブセキュリティの現状
まずは屋上で行われた「teratailのQ&Aから学ぶウェブセキュリティの現状」です。SPEAKERは徳丸 浩さん(@ockeghem)です。
徳丸さん著者の本は弊社でもいくつか保持していて、弊社ではセキュリティのバイブルとなっています。
当日のスライドについては、探してみたのですが、残念ながら見つかりませんでした。
MANABIYAのサイトには、
セキュリティ人材育成の重要性は論をまたないところであり、各所から様々なアプローチがありますが、それらの多くは、指導的立場の人材に向けたものです。 一方、teratailやYahoo!知恵袋等質問サイトの生の質問を見ると、開発の現場では、検索サイトとQ&Aサイトに頼った「コピペプログラマ」が多数存在しており、彼らが作るアプリケーションが安全にならないことには、インターネットの安全は程遠いと考えます。 本講演では、teratailでの質問を幾つか取り上げ、開発現場のセキュリティの状況を紹介するとともに、解決策を模索します。 MANABIYA CONTENTSと記載あったのですが、実際は徳丸さんのセキュリティ講座がメインでした。(私的にはこっちの方が嬉しいけど)
そんな中でも、コピペプログラマかどうかを判断する「Fizz Buzz」については、CEOという立場では、かなり考えさせられました。
弊社でも、技術者の採用で苦労することが多いです。
Web技術者として採用してみたら、Webシステムの仕組みも知らず、フォーム1つまともに作れなかったり・・・。
採用する側も悪いと言ったらその通りなのですが、スキルシートだけでは分からない部分って多いんですよね。
弊社でも「Fizz Buzz問題」採用しようかな・・・いや、ブログに書いた時点でネタばれなので、そのままは出さないですけど。
【基調講演】Javaのカルチャーとグロース
続いて、これまた屋上で「Javaのカルチャーとグロース」というセッションを聴きました。SPEAKERは鈴木 雄介(@yusuke_arclamp)さんです。日本Javaユーザーグループ会長さんです。こちらもすごい人。
スライドはこちらです。
セッションの内容は、本当に面白かったです。
Javaの歴史とこれからが、分かりやすく説明されていました。
現状の最新がJava10で、2018年9月にはJava11が出る予定。
なんとも早いリリーススケジュールですね。
元々、互換性を重視するあまり、バージョンアップに慎重になりがちだったのがJavaなので、
このリリース速度はとても良いと思います。
そんな中、当日、ツイートしたのが以下です。
なんとも悲しいツイートですが、弊社の中ではこれが現状です。我が社は起業したばかりの頃は、案件の7割がjavaでした。それが今や全体の1割ぐらいになっています。
— オフィス狛 (@officekoma) 2018年3月23日
ちょっと寂しい気持ちもあり、今回敢えてMANABIYAでjavaの話を聞いて見ました。#jjug #MANABIYA
しかし、私のエンジニア歴史でも、やはりJava歴は長いので、今後も使って行きたいのは間違いないです。
ちなみに、ようやく「var」を使えるようになったのですね。
似たような名前の言語JavaScript・・・正確にはES6(ES2015)では、むしろ「var」使わないのが定石になっているのに。
(まあ、これは比較レイヤーが違いますが)
と、ここまでのセッションを終えたところで、一度事務所に戻りました。
平日はなんだかんだで仕事多いんですよね・・・・
いくつか聴きたいセッションがあったので、後でスライド探してみようと思います。
【インフラ】マイクロサービスアーキテクチャとサーバレスからDevOpsへ
さて、夕方ぐらいに再度3331 Arts Chiyodaを訪れて参加したのが、AWS Japanの亀田 治伸さんがSPEAKERの「マイクロサービスアーキテクチャとサーバレスからDevOpsへ」です。
こちらもスライドが見つかりませんでした。
内容としては、AWSの誕生から現在までの歴史を内部の方の視点から語って頂き、
AWSにおけるマイクロサービスの作り方(本質)をご説明頂きました。
システムは1枚岩ではなく、細かく分割すべきで、
チーム自体も細かくしていく事が必要。
それが、「2つのピザルール」である、と。
Amazonのジェフ・ベゾス氏も語っていた事で有名ですが、
『2つのピザで賄えないチームは大き過ぎる』
という事です。
(セッションでは、アメリカと日本じゃピザのサイズ違い過ぎますけどね、という小ネタも入っておりました。)
あれだけ巨大な企業が、そんな単位でチーム作るのですから、
それは、年間5000万デプロイと言われても驚かない・・・・いや、驚きますよ。
細くデプロイできるのも、マイクロサービスであるが故、なんでしょうね。
【インフラ】マイクロサービス on マルチクラウド
そして、1日目最後のセッションは、「マイクロサービス on マルチクラウド」でした。SPEAKERはメルカリの長野 雅広さん(@kazeburo)です。
実は、このセッションも今回楽しみにしていた一つです。
やはり、現場の最前線で活躍されている方の話は、かなり勉強になるんですよね。
しかもメルカリという巨大なサービスを支える基盤の説明、それは楽しみにもなります。
ちなみに、こちらもスライドが見つかりませんでした。
【追記】スライドありました。ちゃんとググってなかったです。スライドはこちらになります。
メルカリのインフラ構成については、ネットを含め色々な媒体でも触れていて、
マルチクラウドになっているのは知っていたのですが、
何故マルチクラウドなのか、統一した方が楽じゃないのか?という疑問もずっと持っていました。
ただ、話を聞いてみると、適材適所、マルチクラウド構成にしたことによって良かったことも多々ある事が分かりました。
その理由の内でなるほどな、と思ったのは、
「得意分野でどんどん進めて行ける」「統一していないが故に思い切った事が出来る」
という事ですね。
「〇〇に詳しい人が居ない、じゃあ△△で行こう」というスピード感。
今の巨大となったメルカリさんには当てはまらないでしょうけど、小さいスタートアップのサービスだと、このスピード感は強みでしょうね。
後は、マルチクラウドであるが故に、それぞれのクラウドサービスの良いところ・悪いところを取捨選択出来るのも強みです。
ただ、やはり悩みはレイテンシで、そこを削っていくのが、課題なんでしょうね。
「ms」単位ではありますが、レイテンシを小さくしていく工夫も語られていました。
セッションの後、「その戦いはカッコイイな」と思い、下記のようなツイートをしたら、
長野さんにもリツイートして頂けました。
Multi-CloudでのMicroservicesレスポンスタイムを「10ms」単位で削っていく戦い、Netflixでオリジナルドラマ化してくれないかな。#MANABIYA #Microservices #multicloud
— オフィス狛 (@officekoma) 2018年3月23日
ここまでが、1日目の感想&レポートです。
何というか、ただの感想文になってしまいましたが、
本当に中身が詰まったセッションでした。
2日目のレポートも別途行います。
また、この日見れなかったセッションで、スライドが存在する物に関しては、
ブログで紹介&感想を記事にして行こうと思います。
AWS , conference , Java , Microservices , Multi-Cloud
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